手ぬぐいの歴史
てぬぐいの格安通販専門店として皆様にもっと親しみを持っていただきたく、その歴史について掘り下げて調べてみました。興味のある方は参考までにご覧ください。
素材
現代における手ぬぐいは基本的に吸水性に富んだ綿で出来ていますが、古くは麻や絹の素材を使っていたとされています。
平安時代からの法令「養老律令(ようろうりつりょう)」において、安い麻は庶民が、絹は高貴な者が身に付けるよう定められており、当時、綿は中国などからの輸入品しかなかったため絹よりも高価な存在でした。
そのためこの時代においては現代のてぬぐいのように手をぬぐうための布にわざわざ綿を利用するのは、とても考えられないことだったのではないでしょうか。
用途
今から1300年も昔、奈良時代の頃にはまだ「手ぬぐい」という言葉はありませんでしたが、確かにそういった布の存在はすでにあったとされています。
しかし、その手ぬぐいの用途は神仏の清掃や飾り付けなどに使用する特別な存在であり、特別な神事の装身具としても利用されていたそうです。
やがて時代は進み、鎌倉時代頃から次第に手ぬぐいは庶民の間にも普及し始め、戦国時代には広く制作され利用されるようになったと言われています。
戦国武将たちが頭にオリジナルの手ぬぐいを巻き、さらにその上から兜を被るシーンを、時代劇などでも時々見かけることができます。
江戸時代に入ると綿花の栽培が国内でも行われるようになると同時に、銭湯文化も広まり、入浴の際に使われる綿素材の手拭いは「湯手(ゆて・ゆで)」と呼ばれていました。
さらに手ぬぐいは日除け用の暖簾としての用途や、頭巾、前掛けなどとしても活用されていたとされています。
またこの頃から思い思いのデザインをてぬぐいにプリント印刷(当時は染めでしたが)することが流行し、また販売もされ始めていたようです。
サイズと形状
古来から手拭いは今と変わらず長方形だったとされていますが、そのサイズは3尺から9尺ほどでありました。
しかしそれは江戸時代に入るとほぼ現代の手ぬぐいと変わらない90cm×35cm程度の大きさになったと言われています。(このサイズは一般的な平均サイズであり、激安オリジナル製作を得意とする当店ではデザイン同様、どんなサイズでもお客様のオーダー通りに特注作成することが可能です)これは着物を作る際の反物の端切れを利用していたことからこのサイズになったと言われています。
またてぬぐいの端を縫わないでおくのは、水切れを良くし、乾燥を早くさせ、さらに清潔さを保つためという、当時の人の工夫からによるものだと言われています。
- 関連記事